【霓虹之声】·【晚安格林童话】·傻小子学害怕(中)

发表于 讨论求助 2023-05-10 14:56:27






次の朝、男は若者のところに来ると、50ターラーをもらおうとして、「さて、ぞっとする方法をおぼえたかい?」と言いました。「いや」と若者は答えました。「知るわけがないよ。あそこの上にいる連中は口を開かなかったし、とても間抜けだったから、身につけていたふるいぼろ服を燃えるままにしておいたんだ。」それで、男はその日50ターラーを手に入れられないとわかり、「こんな若者には前にあったことがないな」と言って去って行きました。

 

第二天清早,那个人来到小伙子面前,想得到他的五十个银币。 他对小伙子说:"喂,我想你现在知道什么是害怕了吧?"
"不知道哇,"小伙子回答说,"我怎样才能知道呢?上边吊着的那些可怜的家伙,怎么都不开口,个个是傻瓜,身上就穿那么点儿破破烂烂的衣服,烧着了还不在乎。"
听了这话,那个人心里就明白了,他是怎么也赢不到小伙子的五十个银币了,于是,他就走了,走的时候说道:"我活这么大岁数还从来没有见到过这样的人呢。"

若者はまた進んでいき、また「ああ、ぞっとできたらなあ、ああ、ぞっとできたらなあ」と一人でつぶやいていました。後ろを歩いていた荷車ひきの男がこれを聞いて、「お前さんは誰だい?」と尋ねました。「知らないよ。」と若者は答えました。すると荷車ひきは「お前さん、どこから来たんだい?」と尋ねました。「知らないよ。」「お前さんの父親は誰?」「それを言ってはいけないんだ。」「お前さんはぶつぶつ言ってばかりいるが、それは何だね?」「ああ」と若者は答えました。「僕はぞっとすることができたらいいなあと思っているんだが、誰も僕に教えられないのさ。」「お前さんのばかげたお喋りはたくさんだ。」と荷車引きは言いました。「さあ、一緒に来いよ。お前さんに場所を世話してやろう。」

 

小伙子又上了路,路上又开始嘀嘀咕咕地自言自语:"我要是会害怕该多好啊!我要是会害怕该多好啊!"
一个从后面赶上来的车夫听见了小伙子的话,就问道:
"你是谁呀?"
"我不知道。"小伙子答道。
车夫接着问道:"你打哪儿来呀?"
"我不知道。"
"你父亲是谁?"
"这我可不能告诉你。"
"你一个劲儿地在嘀咕些啥呢?"
"咳,"小伙子回答说,"我想学会害怕,可没谁能教会我。"
"别说蠢话啦,"车夫说道,"跟我走吧。我先给你找个住的地方。"

若者は荷車引きと一緒に行き、夜に泊ろうと思う宿に着きました。それから部屋の入り口で、若者はまたかなり大きな声で、「ゾッとできたらなあ!ゾッとできたらなあ!」と言いました。これを聞いた宿の主人は笑って、「お客様がそういうことをお望みでしたら、ここに良い機会がございます。」と言いました。「まあ、黙ってなさいな。」とおかみが言いました。「詮索好きな人たちがもうたくさん命を落としたのよ。こんなきれいな目が二度とお日さまをおがめなくなるなんてかわいそうだわ。」しかし、若者は「どんなに大変でも、僕は習う気でいます。実はこのために旅をしているのです。」と言いました。

 

小伙子跟着车夫上了路,傍晚时分他们来到了一家小旅店,打定主意要在这儿过夜。 他们进屋时,小伙子又高声大嗓门地说了起来:"我要是会害怕该多好啊!我要是会害怕该多好啊!"
店主无意中听到了这话,就大声地笑了起来,然后说:
"你要是想这个的话,这里倒是有一个好机会呀。"
"别再说了,"店主的太太说道,"有多少冒失鬼都在那里送了命啊。要是这个小伙子的那双漂亮的眼睛,再也见不到阳光了,那多可惜呀。"
听了店主太太的这番话,小伙子却说:"我一定要学会,不管多么艰难,我都不在乎。正是为了这个我才从家里出来闯荡的。"

若者は主人にしきりにせがみ、とうとう主人は若者に話しました。「ここから遠くないところに、お化けがでる城があってね。三晩、その城で番をするだけで、だれでもとても簡単にぞっとすることを覚えられますよ。王様は、やってのける人には娘を妻にやる、と約束しましたがね。その王女様は日の下で一番美しい方ですよ。城にはまた大きな財宝があって、悪霊に守られているそうです。それでこの財宝も魔法を解かれると、貧しい男がすごい金持ちになれるという話ですよ。もうたくさんの男たちが城に入って行きましたが、まだ誰も出てきていません。」

 

小伙子死缠着店主不放,店主只好告诉他:离小旅店不远,有一座魔宫,谁要想知道害怕是怎么一回事,只要在那里呆三个夜晚就行了。 国王已经许下诺言,谁愿意到魔宫里一试身手,就把公主许配给谁。 那位公主啊,是天底下最最美丽的少女呢。 在魔宫里,藏着大量的金银财宝,由一群恶魔把守着。 谁要是能得到这些金银财宝,就是一个穷光蛋也会成为大富翁的。 不少人冒险进到魔宫里去,可是都是有去无还。

それで次の朝、若者は王様のところへ行き、「お許しをいただければ、幽霊のでるお城で三晩見張りをしたいと思います。」と言いました。王様は若者を見て、気に入ったので、「それでは、お前が城に持っていきたいものを三つ申してみよ。しかし、それは生きていないものに限るぞ。」と言いました。それで若者は、「それでは、火と旋盤と小刀つきの切り台をお願いします。」と言いました。王様はこれらのものを昼のうちに城へ運び込ませました。

 

第二天早晨,小伙子去见国王,他对国王说:"如果能得到您的允许,我很高兴到魔宫里去守夜三天。"
国王对小伙子上下打量了一番,觉得他挺不错的,就回答说:"你可以去,你还可以要三样东西带到魔宫里去,但必须是无生命的东西。"
"那么,"小伙子回答说,"我就要一把火、一个木匠工作台,还要一台带刀的车床。"
国王吩咐把小伙子所要的东西在白天搬深到魔宫里去。

夜が近づいてくると、若者は城に行き、部屋の一つで明るい火をたき、そのそばに包丁つきまな板をおき、旋盤のそばに座りました。「あ~あ、ぞっとできたらなあ。」と若者は言いました。「だけど、ここでも無理だろうなあ。」真夜中ごろ、火をかきおこし、吹いていると、突然片隅から「アウ、ミャウ、うう寒い。」と何かが叫びました。「ばかだな。」と若者はどなりました。「何を叫んでいるんだ。寒けりゃ、来て、火のそばに座って温まりゃいいだろうが。」

 

黄昏时分,小伙子走进魔宫,在一个房间里生起了一堆熊熊燃烧的大火,把木匠工作台和车刀放在火堆旁边,自己则靠着车床坐下。 "我要是会害怕该多好啊!"他说道,"没准在这儿我还是学不会害怕。"
快到半夜的时候,小伙子打算往火堆里添柴,好让火烧得旺些。 正当他使劲儿吹火的时候,突然听到从房间的一个角落里传来的叫声:"喵儿,喵儿,我们好冷啊!"
"你们这帮笨蛋,"小伙子说道,"喵喵地叫喊个啥?要是真冷,就坐过来烤烤火。"

そう言ったとき、二匹の大きな黒い猫がどーんとひと跳びしてやってきて、若者の両側に座り、らんらんと光る目で残忍に若者を見ました。まもなく温まると猫たちは、「トランプをしよう。」と言いました。「いいとも。」と若者は答えました。「だけど手をみせてくれよ。」それで二匹は爪をグィと出してみせました。「おやおや、なんと長い爪だ。待てよ。まず君たちの爪を切らなくちゃ。」それで若者は猫の首をつかみ、切り台に置き、足をしっかりねじでとめました。「君たちの指をみてしまった。」と若者は言いました。「それでトランプをやる気が失せたよ。」そして猫を打ち殺し、外の池に投げ捨てました。

 

他话音刚落,就一下子跳过来两只大黑猫,在他身旁坐下,一边坐一只,瞪大眼睛恶狠狠地盯着他。 过了一会儿,两只黑猫烤暖和了,就对小伙子说:"伙计,咱们一起打牌怎么样?"
"那敢情好,"小伙子回答说,"不过呀,得先让我看看你们的爪子。"两只黑猫果真把爪子伸了过来。
"哎呀呀,你们的指甲好长啊!"小伙子大声说道,"等一下,我来给你们剪一剪吧。"
小伙子说着就掐住它们的脖子,把它们放在木匠工作台上,牢牢地夹住它们的爪子。 然后他说:"我已经看过你们的爪子了,我不喜欢和你们打牌。"说完,他把两只黑猫给打死了,扔到了外面的水池里。

しかし、若者がこの二匹をやっつけ終わり、また火のそばに座ろうとしたとき、熱して赤くなった鎖をつけた黒猫と黒犬があちこちの穴やすみから出てきて、どんどん増えて行き、とうとう若者は身動きできなくなりました。犬や猫たちはものすごい叫び声をあげながら、火の上にのり、引っ張ってばらばらにし、火を消そうとしました。若者はしばらく黙って見ていましたが、余りにやりすぎになったときとうとう、小刀をつかみ、「失せろ、クズども!」と叫んで、切り倒し始めました。逃げたのもありましたが、殺したのは外の池に放り込みました。

 

可是,他刚刚收拾了这两只黑猫,准备回到火边坐下的时候,从房间的各个角落、各个洞穴又钻出成群的黑猫和黑狗,还拖着烧得火红的链子,而且越来越多,多得连小伙子藏身的地方都没有了。 这些黑猫黑狗尖叫着,声音非常吓人,接着它们在火堆上踩来踩去,把火堆上燃烧的柴火拖得到处都是,想将火弄灭。 起先,小伙子一声不吭地忍受着它们的恶作剧,可等到它们闹得太不像话了,他一把抓起车刀来,大声喝道:"都给我滚开,你们这帮流氓!"说着他就开始左劈右砍。 有的猫狗逃之夭夭,没逃掉的就被他砍死了,扔进了外面的水池里。

戻ってくると若者はまた火の燃え差しをあおいで、体を温めました。こうして座っていたところ、もう目を開けていられなくなって、眠気がさしてきました。それで見回すと、すみに大きなベッドが見えました。「あれはうってつけだな。」と言ってそのベッドにもぐりこみました。

 

他回屋后,把余烬吹了又吹,使火重新熊熊燃烧起来,然后坐在火边暖和暖和身子。 他这样做着坐着,眼睛渐渐地就睁不开了,他很想睡上一觉。 他环顾四周,发现角落里有一张大床。 "这正是我需要的东西。"他说道,然后就躺了上去。

ところが、目を閉じようとした瞬間、ベッドはひとりでに動き始め、城中をまわりました。「その調子だ、だが、もっと速く動け」と若者は言いました。するとベッドは、6頭だての馬がひいているかのように速く、上に下に、しきいや階段を乗り越え、進み続けましたが、ドッシン、ドッシン、跳びはねてさかさまにひっくり返り、若者の上に山のようにのっかりました。しかし、若者は掛け布団や枕を空に投げあげ、ベッドから出て、「今度は乗りたい奴が乗ればいいよ。」と言って、火のそばに横になり朝まで眠りました。

 

谁知他刚要合眼,大床却开始移动,接着在魔宫中到处滚动。
"接着滚,挺好的,"小伙子喊叫着说,"想滚多快都行啊。"话音刚落,大床就像有六匹马拉着似的,上下翻腾,飞也似的向前滚动,越过一道道门槛,翻越一段段楼梯。 忽然间,轰隆一声巨响,大床翻了个个儿,来了一个底朝天,像一座大山一样压在了小伙子的身上。 可小伙子把床垫枕头什么的猛地一掀,就钻了出来,然后说道:"现在谁想乘坐,就请便吧。"
说完他便躺在火堆旁,一觉睡到大天亮。

朝に王様が来て、若者が床にねているのをみると、化け物たちが殺してしまい若者は死んでいると思いました。それで王様は、「結局残念だな、良い男なのに。」と言いました。若者はそれを聞くと起きあがって、「まだそうなっていませんよ。」と言いました。すると王様はびっくりしましたがとても喜び、首尾はいかがであったか、と尋ねました。「とてもうまくいきました。一晩過ぎましたが、あと二晩もにたようなものでしょう。」と若者は答えました。

 

第二天早上,国王驾到。 国王看见小伙子躺在地上,以为他丧生于鬼怪,确实死了,国王于是长吁短叹,说道:"多可惜啊!多帅的小伙子啊!"
小伙子听到这话,一跃而起,说道:"还没到这份儿上!"
国王见此情景又惊又喜,问他情况如何。
"很好,"小伙子回答说,"已经过去了一夜,另外两夜也会过去的。"

それから若者は宿の主人のところへ行きました。主人は目を大きく見開いて、「お前さんにまた生きて会えるとは思っていませんでしたよ。もうゾッとする方法を覚えましたか?」と言いました。「いいや」と若者は言いました。「まるでだめだ。だれか教えてくれたらなあ。」二晩目に若者はまた古い城に出かけ、火のそばに腰かけ、また「ぞっとできたらなあ」を繰り返し始めました。

 

小伙子回到旅店,店主惊得目瞪口呆。 他对小伙子说:
"我以为再也见不到你了。你学会害怕了吗?"
"还没有呢,"小伙子回答说,"完全是白费力气。要是有谁能教我学会害怕就好啦!"
第二天晚上,小伙子又走进古老的魔宫。 他在火堆旁坐下来之后,又开始老调重弹:"我要是会害怕该多好啊!"

 








朗读:甘味子

中日文均来自:https://www.grimmstories.com





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